【快適空間】お風呂の換気は窓を開けたほうがいい?|湿気のあれこれ

お風呂場は、一日の疲れを癒す場所です。
身体を洗い、湯舟に浸かり、浴室の天井をふと見上げると、今にも落ちてきそうな水滴が所々に。24時間換気をしていても、入浴すればある程度の湿気は残ります。
お家の中でも、特に湿度の高いお風呂場は、天井や壁にカビや汚れが気になる場所でもあります。換気をするとき、窓を開けながら換気扇を回したほうが早く換気ができるように思えますが、本当にそうでしょうか。

お風呂

換気扇+窓の解放=ショートサーキット


お風呂場の窓を開けて換気扇を回してしまうと、窓からの新しい空気がすぐに換気扇へ流れてしまい、風呂場にこもった湿った空気がなかなか換気されない現象が起こります。このように、空気の流れが窓と換気扇の間に限られてしまうため、浴室全体を乾かすことができません。給気と排気が近すぎておこる現象を、空調用語でショートサーキットと呼びます。
お風呂の換気は窓を閉めて、お風呂のドアも閉めて、密閉状態で4~6時間ほど換気をしてください。そうすると、朝には乾いていて、天井や壁にカビの元になる菌がつきません。お風呂のドアを閉めておけば、脱衣所にも湿気はいきません。お風呂の換気をするために、ドアを開けたままにしてしまうと、木造住宅であれば、何年も経過すると建物の耐久性にも関わることにもなります。
換気扇の効果を発揮させるためには、定期的なお手入れも必要です。
カバーを外せるタイプかどうか、フィルターの洗浄だけでよいのか、取り扱いの説明書をよく読んで理解をして作業することをお勧めします。

壁
フィルター

それでもこもった空気やにおいが気になるときは


浴室の換気扇の寿命はおよそ10年と言われています。
ただし、使用頻度や環境によって異なるもので、10年を過ぎて使用できるケースもあれば、5~6年程度で不具合が発生するケースもあります。普段と違う音が聞こえたり、作動していても浴室内の換気ができていないと感じたときは、新しい換気扇への交換することも視野に入れて検討するタイミングかと思います。交換工事には、電気の配線工事が必要になります。電気の専門知識を有した業者に依頼することをおすすめします。
一日の疲れを取る場所だからこそ、キレイを保ち、心地よい空気で、リラックスできる空間を意識してみてはいかがでしょうか?

取替工事
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