【美味しい習慣】炊きたてのごはんが生活を変える?|日本の主食はイイコトだらけ
誰もが毎日食事をします。
食事は、体に必要な栄養を取る事はもちろん、ご家庭や社会の活力の源でもあります。その中でも、主食の「お米」はまさに必需品。知っているようで知らない、私たちの生活でお米が担ってくれている「役割」について調べてみました。
「お米は太る」は大きな誤解?
日本人の食事は多様化しています。朝にパンを食べたり、お昼にお蕎麦やパスタを食べたり、夕飯にラーメンを食べたりもします。また昨今では、健康の為に炭水化物を極力取らないという方もいるようですが、本当にそうでしょうか?
「お米は炭水化物だから太る」・・・これは大きな誤解のようです。炭水化物は、糖質と食物繊維を合わせた総称です。糖質は体内でエネルギーに変わる重要な栄養素で、生命の維持になくてはならないものです。人が太ったり痩せたりすることは、エネルギーの摂取と消費のバランスがとれていないことで起こることで、糖質だから太るわけではありません。
お米は粒で摂取するため、よく噛んでゆっくり食べることで血糖値の急激な上昇を抑えます。お米は腹持ちが良く、脂質が少なく、食物繊維が豊富なことから、「体脂肪になりにくい」というメリットがあります。お米の成分には炭水化物・たんぱく質・脂質・ミネラル・ビタミンなどの栄養素が含まれており、さまざまな体にうれしい効果があるようです。
お金を含んだ日本型食生活と呼ばれる一汁三菜の献立が、平均寿命・健康寿命へ影響を及ぼしていることは、海外にも広く知れ渡っています。厚生労働省が発表する「理想的な食事摂取基準」を見ると、炭水化物が50~60%、たんぱく質は13~20%、脂質が20~30%です。バランスのよい食事をとる際、炭水化物の選択として「お米」は、非常に適しています。
よく噛む8大効果 「ひみこのはがいーぜ」
栄養素の高いお米。その栄養素の効果を十分に発揮するために紹介したいのが、「ひみこのはがいーぜ」です。弥生時代の卑弥呼の食事は、赤飯の強飯、山の幸、いのしし肉、木の実など、現代の食べ物と比べるととても固いものでした。噛む回数は、現代の6倍だったそうです。「よく噛む」ことの効果を、子供たちにも覚えやすいキャッチフレーズとしてつくられたものです。
【ひ】肥満防止・・・よく噛むことで、満足感が得られ肥満を防ぐ
【み】味覚の発達・・・よく噛むことで、素材そのものの味がわかるようになる
【こ】言葉の発音・・・よく噛むことで、顎が発達し、正しい口の開き方、発音ができるようになる
【の】脳の発達・・・よく噛むことで、脳に血液と一緒に養分が運ばれて活性化する
【は】歯の病気予防・・・よく噛むことで、虫歯を予防し、歯ぐきの血流がよくなる
【が】ガン予防・・・よく噛むことで、唾液が分泌され、毒消しの効果からガン予防になる
【いー】胃腸快調・・・よく噛むことで、消化吸収を抑制し、胃腸の働きを活発にする
【ぜ】全力投球・・・よく噛むことで、顎が発達し、全身に力がいきわたる
子供の頃、親から「よく噛んでゆっくり食べなさい」と言われたことを思い出します。よく噛んで、ゆっくり食べることが身体に良い効果をもたらすことは知っているけど、早食いが習慣になっていると、なかなか継続するのが難しいと感じている方も多いと思います。
ゆっくりとした食事をするコツ「美味しさ」
本当に美味しそうな料理を目の前にしたとき、早食いしてお腹を満たすよりも、時間を掛けて味わって食べようとするのではないでしょうか?ぜひ試してもらいたいお米の食べ方として、少々手間は掛かりますが、ご自宅のコンロで土鍋に火をかけてお米を炊いてみてください。
ほかほかの炊きたてのご飯を、「ひみこのはがいーぜ」を思い出しながら、よく噛んでゆっくり味わってみると、毎日何気なく食べているお米の良さを再発見できるかもしれません。
お米が美味しく炊ける専用の土鍋はこちら
参考
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/index.html)